先進国でのゴミ問題に対する取り組み(ドイツ)

スウェーデンは、リサイクル99%以上とすごかったです!
はい、今回ご説明するドイツもしっかりとゴミ問題に対応していますよ。

循環経済・廃棄物法とは

1994年に制定し、1996年10月に施行されたドイツの循環経済・廃棄物法は、廃棄物政策の重点を従来の処理から物質循環の促進へと移行することにより、環境と調和した廃棄物処理を確保することはもちろん、資源・エネルギーの効果的節約、廃棄部分の少ない製品の開発、長期的には消費と製造のシステム全体を循環経済へと作りかえて行くことを目指している。
ドイツでは商品の分別方法や廃棄処理に関する
販売規制などを行っている「循環経済・廃棄物法」があります。
ふむふむ。なんだか難しいですね。

製品責任

製造者及び販売者に「製品責任」があることを明確にし、それぞれの特定製 品における具体的義務は、政令で定めるとしている。この製品責任は、道義的責任とい うよりも、「作った人でないと、処理の方法が分からないのではないか」という意味で の責任である。
 製品の廃棄にあたり、最後にだけ処理しようとすると非常に難しい。そこで、設計段 階から考えていく重要性が問われている。例えばダイオキシンの問題についても、プラスチックの処理だけでなく、どんな含有物をいれるか、そこから規制をしていくという 動きが、ドイツでは既に始まっている。
製造者や販売者には「製品責任」があります。
それは焼却処分する際のダイオキシンや、
リサイクルしやすいかなどまで考えて製品を製造販売しないといけません。
おー!それはいいですね。
ゴミが増える前に対処できますね。
はい。処分するときのことも考えているのでいいですね!

ゴミの完全分別

ドイツのゴミの分別ルールはとても細かいです。日本のように決まった曜日にゴミを出す規定はなく、トンネ(Tonne)という大型コンテナに捨てます。トンネはまとまって住宅地の一角にあるか、マンションの地下に置いてある場合もあります。
生ゴミ (Bio-Müll) → 茶色もしくは緑色のトンネ
古紙 (Altpapier) → 青いトンネ
リサイクル用容器包装 (Verpackungen。緑のリサイクルマークが目印) → 黄色いトンネ、もしくは黄色いゴミ袋(地域による)。プラスチックもしくは金属製の容器包装を捨てます。例えば牛乳パック、ヨーグルトの容器、トマトの缶など。
地域によってはクリーム色のトンネにKunststoff(プラスチック)もしくはMetall(金属)と書かれたものもあります。
ドイツでは、大型のコンテナにゴミを分別する必要があります。
ゴミをコンテナにすぐに出せるので家にゴミをためておく必要もないですね。

生ゴミの堆肥化

有料で、コンテナーで集められます。こちらのコンテナーも、ハノーファー清掃公社が設置し、ごみを回収します。
野菜の皮、枯れた花、枝、落ち葉などです。
料理の残りや、塩の入ったものは混てはいけません。数週間かけてコンポストにします。できた肥料はハノーファー市しのリサイクリングホフで無料でくばったり、いっぱんのお店で買うことができます。
最近は、家庭でコンポストにする人もいます
さらに、生ゴミを堆肥化できるコンテナも設置しています。
これも、いいですね。

使い捨て容器に税金

ドイツではペットボトルや瓶にはお金がかかりますので、水やジュース、瓶ビールなどを買う際は商品の値段とは別にペットボトルだと25セント、瓶だと8セントが別にプラスでかかってきます。
ペットボトルや瓶などに税金をかけることで使用される頻度を減らそうとしています。
ふむふむ。

デポジット制

ドイツでは、瓶やペットボトルを買うときにデポジット料金が上乗せされて、飲み終わった容器を店に持って行くとデポジット料金が返却される仕組みがあります。このシステムで、容器の回収率を上げて、確実に容器をリサイクルします。
デポジット制と言って、預かり金を最初で支払って、
容器を返すと返金してもらえる制度も導入しています。
これいいですね。リサイクルしたくなります!
はい。回収率もいいみたいですよ。
出典
  • http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=3390
  • https://www.mskj.or.jp/report/322.html
  • https://www.handmadelife.eu/gomi-bunbetsu/
  • http://www.cjc.or.jp/j-school/c/c-8-15.html
  • https://www.lieugaksquare.com/de/info/ger-vat.php#t3
  • http://www2.toyo.ac.jp/~seki_k/photo/germany/pfand/index.html
次回は、デポジット制について詳しくご説明します。