身近な食材の再利用実例

私たち日本人に身近な食材って何ですか?
はい、ズバリお米です!

日本の主食はお米

お米が日本人の主食となった理由は、日本の気候にはイネが良く育つ条件がそろっていたことです。
稲というのは、気温が高く雨が多い、水が豊かなアジアの国々の気候・風土によく合い、たくさんとれるのです。
日本は初夏には梅雨があって雨が多く、夏には気温が熱帯と変わらないくらいに高くなります。
それで日本の気候や風土がイネの栽培にはとても合っているのです。
また、お米は毎年安定した収穫が得られ、長い間保存する事が出来ることも主食になる要因です。
収穫が少ない時も保存したものを食べられる主食のお米はまさに「命の源」といえます。
そしてお米は日本人の好みに良く合った食べ物であることが1番なのかもしれません。
お米!食べます食べます!
日本の気候に合っているし、長期保存ができる。
非常にありがたい作物です。
確かに当たり前な気がしていましたが、日本に合っていたんですね。
お米は稲からどれくらい取れるかご存知ですか?

米の副産物の量

米150kgに対し藁124kg程度得られる。
お米150キロ収穫できるときに、124キロの藁も一緒にできています。
8割も!
むむむ、食べられるお米と同じ量の藁が…。
でも、お米の副産物は再利用されています。

【藁】米の副産物の再利用

ぞうりは漢字で書くと「草履」、わらじは「草鞋」で、まさに草=藁からつくられていました。
ちなみにぞうりは鼻緒を持つ下駄のような構造。
一方のわらじは先端から2本の紐が出て、これを両側の〝乳〟(ち)という小さな輪とかかとの〝かえし〟という大きな輪に引っかけて足をしっかり固定するもの。
今で言うところの、サンダルがぞうり、靴がわらじという感覚で使われました。
また、鉄が貴重品だった江戸時代には、馬の蹄に蹄鉄をつけてすり減らすようなもったいないことはできず、馬にもわらじを履かせていました。
藁は、草履やしめ飾りなどに使われています。
あー、しめ飾りも藁ですね。確かに。

【籾】米の副産物の再利用

籾殻の多くは暗渠排水の通水剤として使われてきた。分解しにくい利点を逆手にとったのである。空気層もできる。これ以上にない排水資材だった。籾殻の有効成分については以前から注目されていた。植物性の珪酸分が異常に多い。
珪酸は植物の土台と骨格を形成する重要な物質である。さらに病虫害にも強い。だからこそ日本では大昔から主食だったのである。
籾は、お米が入っていた殻なので固く分解されづらいです。
吸着性能もありますし、水のフィルターとして再利用されます。

【糠】米の副産物の再利用

米糠は脂肪、たんぱく質、ミネラル、ビタミンなども含むので牛や馬の飼料とします。
糠は油よごれをよく落とし、お肌をしっとりとさせるので、洗剤やせっけん、化粧品としても使われます。
家具のつやをだすワックスとして使用されます。糠袋で漆器や家具、柱を磨くと、なかなかいいツヤがでます。
搾油した糠油は食用油、クリーム油、石鹸、グリセリン、頭髪油、ヘアトニックなどに加工されています。
糠は、飼料、化粧品に使用されていますね。
糠は、ぬか漬けができます!

稲ワラは全て再利用

江戸時代の人は、稲作のあとに残る稲わらを完全にリサイクルしていました。 馬などの家畜のエサ、燃料、日用品に利用され、燃やして残った灰は、カリ肥料(カリウム)として野菜作りなどに使いました。稲わらは、すてることなくすべてを利用していました。
稲は捨てるところがなく全て再利用できます。
ふむふむ。無意識で食べているお米にそんな利点があったとは!
お米が主食でよかった!
上手に使えば有効な資源はたくさんあります。
ものの価値を理解して活用できればいいですね。
出典
  • http://www.ryusyoku.co.jp/arekore/why.html
  • http://www.geocities.jp/stkyjmuseum/rice.html
  • http://gogolesson.jugem.jp/?eid=70
  • http://lmaibi.jp/t1109.html
  • http://www.tanbo-kubota.co.jp/foods/scheme/live.html
  • https://www.sankeikids.com/doc_view.php?view_id=586