マイクロプラスチックについて

今回は、マイクロプラスチックについてご説明します。
聞いたことはありますか?
プラスチックはプラスチックですよね。で、マイクロなので小さいプラスチックです!

マイクロプラスチックとは

海に遊びに行って砂浜を散歩すると、流木や海藻などにまじって、たくさんのごみが打ちあげられています。最近、注目を集めている海のごみがあります。それは、プラスチックのごみ。そのなかでも、「マイクロプラスチック」とよばれる、直径5ミリ・メートル以下のとても小さなプラスチックのごみです
はい、マイクロプラスチックは小さいプラスチックのことです。
具体的には、5mm以下のプラスチックゴミのことです。
ゴミなのですね。確かに小さいプラスチックはゴミになってしまう気がします。

回収が難しいマイクロプラスチック

5ミリ・メートル以下の小さなプラスチックの破片「マイクロプラスチック」が、世界中の海で検出されている。微小なため回収が難しく、誤飲によって生物や生態系への影響も懸念される。国際的な対応が必要で、実態把握に向けた調査が進められている。
小さなマイクロプラスチックが海中、海面を漂っていると回収も難しいですね。
確かに!広大な海から5mm以下のプラスチックを集めるのは大変です。
そうですね。先々月もお話ししましたが、プラスチックの特徴も被害を拡大させている要因です。

簡単に分解されないマイクロプラスチック

流木や海藻なら、微生物などの働きでやがては分解され、二酸化炭素や水などに戻っていきます。ですが、プラスチックは、いくら小さくなっても、分解してなくなることはありません。
マイクロプラスチックが増える一方ですね!
はい、回収できない、分解されないマイクロプラスチック。生態系へ影響も懸念されています。
回収が難しく、実態をつかむことが困難なマイクロプラスチックの調査はどうするのですか?

網を使ってマイクロプラスチックの調査

海に漂っているプランクトンや魚の卵などを採取するための「ニューストンネット」という網を使います。ロープの先に取りつけたこの網を海に入れて走行中の船で引っぱるのです。網の中には、海藻やプラスチックごみなど、さまざまな漂流物が集まっています。これを、ごみの大きさがわかる目盛りのついた容器を使い、手作業で分類していきます。かなり大変な作業です。
海を漂流しているゴミを網ですくって、その集めたマイクロプラスチックを調査します。
地道な調査ですね。

日本はマイクロプラスチックの脅威が身近

日本の近海はマイクロプラスチックの密度が高く、世界各地の平均値より、27倍も高いという結果が得られています。
日本近海は世界各地よりマイクロプラスチックの密度が
27倍も高いという結果が発表されています。
27倍ですか!かなり高いですね。一気に心配になってきました。

マイクロプラスチックを魚が食べる

平成28年10~12月、女川湾(宮城県)、東京湾、敦賀湾(福井県)、英虞湾と五ケ所湾(三重県)、琵琶湖(滋賀県)、大阪湾で調査。計197匹の魚を採取し、消化管を調べると4割に当たる74匹からマイクロプラスチック計140個が見つかった。検出率が最も高かったのは東京湾のカタクチイワシで約8割に達した。次いで大阪湾のカタクチイワシが5割近く、女川湾のマイワシが4割だった。
ずっと海中、海面を漂っているマイクロプラスチックを魚が食べる可能性は高いですね。
はい、間違って食べたり、気づかず食べたりと、考えられます。
日本近海は世界よりマイクロプラスチックの密度が高いので、食べてしまう確率も上がりますね。
魚がマイクロプラスチックを体内に入れてしまったら、
身体への影響はどのようなものがあるのですか?
気になりますね。
出典
  • https://www.oa.u-tokyo.ac.jp/learnocean/news/0003.html
  • http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO022791/20170502-OYTAT50018.html
  • http://santa001.com/%E6%B7%B1%E5%88%BB%E3%81%AA%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E6%B1%9A%E6%9F%93-2323

では、次回は美坂さんも気になる、マイクロプラスチックの生物への影響についてご説明します。