【南極環境問題】氷が増えている

先週はオゾン層の大切さ、南極でオゾンホールが発見されたことをご説明しました。
オゾン層破壊のフロンガス規制も進んでいるのでしたね。
そうでしたね。
今週は南極の氷が増えているというお話をします。

南極の氷が増えている?

NASAのチームは南極氷床の高さを人工衛星から計測したデータを調べ、その変化の様子から結論を導き出した。
南極大陸は米国とメキシコを合わせたほどの面積。氷の増減は大陸全体で一律に起きているわけではない。南極半島を含む西南極の一部で氷床の融解が進む一方、東部や内陸部の一部で氷が増加傾向にあることは、かねて指摘されていた。今回の研究では、この増加分が減少分を上回ることが明らかになったという。
地球温暖化と言われていますが、南極の氷は増えています。
増えてるって言っても少しなんんじゃないですか?

南極の氷が増えている量

1992~2001年には年間1120億トンの氷が新たに加わった。02~08年はペースが下がり、年間820億トンの増加となった。
年間820億トン増えています。
20年前くらいと比べると増加量は減っています。
なんと!
しかし、国連は真逆のことを発表しています。
ん?といいますと?

南極の氷が減っている?

IPCCの報告書によると、積雪域の面積が1960年代後半以来およそ10%減少したことが非常に確からしいことが衛星データにより示されています。
また、北極・南極以外の山岳氷河の広範囲にわたる後退が20世紀を通じて見られました。さらに北半球の春と夏の海氷分布が1950年代以来10~15%減少しました。
一方、南極では夏の終わりから秋の初めにかけての海氷の厚さがここ数十年間におよそ40%減少したこと、そして冬の海氷の厚さもゆっくり減少していることが確からしいです。
氷床の融解は、地球温暖化の進行の明確な指標の一つです。現在、南極の一部で氷の崩壊が急速に進行していることが、衛星データにより確認されています。
南極の氷が減っていると発表しました。
あらら、真逆じゃないですか!

NASAと国連の見解の違いはなぜ?

NASA主導で行われている調査では、南極大陸の氷の面積や氷山は縮小しておらず、過去1万年間の降雪のおかげで一時的に増大していることがわかった。
先々週ご説明しましたが、南極大陸は厚い氷の層が陸地の上にあるのでしたね。
はい。富士山の高さより厚い氷の層もあります。
この氷の層で一時的に氷が増えているのです。

北極の氷は急激に減少中

2012年の、北極の夏の気温が上昇し1978年からの観測史上最も最小になり、その面積は341万平方キロにまで減少してしまいました。 今までの最小面積は2007年の417万平方キロなので、その縮小差76万平方キロににおよび日本の面積の約2倍が消失したことになります。世界の国でいうとおおよそ南米のチリと同程度の大きさとなります。
先月のテーマの北極の氷は急激に減っているのでしたね。
南極で氷が増えて、北極で減って。全体でみると氷は?
減っています。南極の増加分では北極の急激な減少を補填できません。

いずれは南極の氷も減少する

研究チームの指摘によれば、西南極での氷床融解は次第に加速している一方、氷の増加傾向は近年緩やかになってきた。そのため今後20年のうちに、減少分が増加分を上回ることが予想されるという
将来的に南極の氷も減少するのではと予想されています。
地球温暖化ですね!
気を付けないといけませんね。
出典
  • https://www.cnn.co.jp/fringe/35072954-2.html
  • http://fanfun.jaxa.jp/faq/detail/137.html
  • https://jp.sputniknews.com/science/201511041117149/
  • http://standard-project.net/global_temperature_northpole.html
  • https://www.cnn.co.jp/fringe/35072954-2.html

では、南極を調査するとどのようなことがわかるのでしょうか?