検索キーワードは「水銀対策条約の発効で、水銀に関心が高い世界を。」
今回取り上げるニュースはこれ
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水銀に関する水俣条約の内容は?
今回発効された、「水銀」に関する水俣条約の内容は、「水銀」を使用する物の製造中止と、輸出入の管理、大気への排出削減、廃棄物の管理、などです。
この条約には、「水銀」を使ったものを減す、使わないようにするという狙いがあります。
復習になりますが、「水銀」とはどのようなものでしょうか。
水銀とは
「水銀」は、液体で重たい金属です。
「水銀」鉱山は世界最古の鉱山の一つと言われています。そのように、「水銀」は、人類と密接な関係にあります。
水銀の使用用途
「水銀」は非常に広い用途があるため、たくさんのものに使われてきました。
このように便利な「水銀」は、世界でも類をみない公害を引き起こしてしまいました。
水俣病について
みなさんも知っている、水俣病です。今回の条約名にも使われるほど、大きな公害でした。
「水銀」を排水として川や海に流してしまい、それを体内に取り込んだ魚介類を食べた人に発症した病気です。
いろいろな障害が出て、ひどい場合は脳を冒し死に至ります。さらに、妊娠中の場合は胎児が水俣病を発症することもあります。
水銀に関する水俣条約が制定された経緯
水俣病が起きてから、日本では様々な「水銀」に対する対策がとられました。農薬、薬品、乾電池など「水銀」成分を削減、廃絶の努力を行っていました。
しかし、世界では、今も多くの「水銀」が使用されています。
「水銀」が使用されていることを受けて、UNEP(国連環境計画)が2001年から、「水銀」に対する世界的な活動を開始しました。
なんでこんなに時間がかかったのか?
「水銀」は液体の金属という特異な性質を持っています。そのため非常に多くの使用用途があり、便利な物質でもあります。
そのため、世界規模で「水銀」規制は非常に長い時間がかかってしまっています。
水銀に関する水俣条約に期待すること
「水銀」使用の廃絶はもちろんですが、今回の「水銀」に関する水俣条約で、世界的に「水銀」への関心が高まることを期待しています。
関心が高まることで、使用を控え、「水銀」をしっかり管理することの大切さがわかると思います。
今回の放送のまとめ
「水銀」対策条約の発効で、「水銀」に関心が高い世界を。
先日、世界的な「水銀」規制の条約が発効されました。
第2回でご説明した「水銀」について再度ご説明します。