2017年3月17日 第24回放送 「VPP(バーチャルパワープラント)でエネルギーの地産地消」を分かり易く解説!

検索キーワードは「VPP(バーチャルパワープラント)でエネルギーの地産地消」

今回取り上げるニュースはこれ

静岡市、エネルギー地産地消を目指し電力一括契約、「仮想発電所」も – エキサイトニュース(1/2)

自治体として全国初の事業

静岡市は3月9日、電力売買の一括契約と民間投資によるバーチャルパワープラントを組み合わせた「エネルギーの地産地消事業」を実施すると発表した。

バーチャルパワープラントとは、再生可能エネルギー設備や複数の小規模な蓄電池等をあたかも1つの仮想発電所のように一括管理すること。高度なエネルギーマネジメント技術によって電力需給をコントロールする。

同市によると、このような事業の実施は自治体として国内で初めて。

「VPP(バーチャルパワープラント)」が自治体で実施されることが発表されました。

お聞きになったことがない方が多いと思います。

これからのエネルギー事業で注目されている「VPP(バーチャルパワープラント)」を今回ご説明します。


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VPP(バーチャルパワープラント)とは?

VPP(バーチャルパワープラント)とは? – エコめがねエネルギーBLOG

バーチャルパワープラント(以下VPP)は、点在する小規模な再エネ発電や蓄電池、燃料電池等の設備と、電力の需要を管理するネットワーク・システムをまとめて制御することです。

複数の小規模発電設備やシステム等を、あたかも1つの発電所のようにまとめて機能させることから「仮想発電所」と呼ばれます。

「VPP(バーチャルパワープラント)」とは、つまり「仮想発電所」です。

小さな発電所や蓄電池を管理制御することができます。

管理制御できても、「VPP(バーチャルパワープラント)」は実際にどのようなメリットがあるのでしょう。


VPP(バーチャルパワープラント)は電力自由化の調整役

バーチャルパワープラントとは | 電力自由化をわかりやすく【エネスケが行く】突撃!隣の電気料金

電力の自由化、そして電力分散化が進むヨーロッパを中心に、バーチャルパワープラント事業を行う会社が立ち上がってきています。

バーチャルパワープラントのメリットは、一つ一つは小規模な発電施設や制御システムでも、それらを最新のIT技術によって連動させることで、電力網の需給バランスを最適化できるところにあります。大規模な発電施設に投資する必要がなく、建設が安くすみ整備も比較的簡単な小規模の発電施設を効率的に利用できるため、経済的であるというメリットも存在します。

また、多くの発電量を一つの大きな発電所に頼っていると事故が起きたときに大変なことになるため、電力の分散化が進められていますが、その分散した発電所を効率よく使うためにもバーチャルパワープラントは役立ちます。

小さな発電所の発電も集まれば大きな電力を生み出すことが可能です。

この発電所を取りまとめることができるのが「VPP(バーチャルパワープラント)」です。

「VPP(バーチャルパワープラント)」のおかげで、電力不足を小さな発電所で補えるようになります。


VPP(バーチャルパワープラント)はネガワットを統合的に制御

実在しないのに発電している… バーチャルパワープラントって何もの? | エネリスト

ネガワットを統括

バーチャルパワープラントが解決に使うもう一つの方法は、ネガワットを総括することです。ネガワットとはネガティブな電力という意味なのですが、どういうことなのか例で説明しましょう。

120kwの電力使用予定があるときに、バーチャルパワープラントは事前に協力を表明している工場に連絡を入れます。「○時~○時まで電力が不足する予定です。御社で○kwの節電を行なってください」と通知するのです。大量の電力を消費するのは工場群ですから、幾つかの工場に連絡入れて、電気を使わないようにしてもらうのです。20万kw分の電力を節約してもらえば、20万kwを発電したのと同じだけの効果が見込めます。「電力需要量120→100万kw」として問題解決できるのです。

この節約分電力をネガワットと言います。バーチャルパワープラントは節電に協力してくれた企業に節約してくれた電力量に基づいて報酬を払います。

「VPP(バーチャルパワープラント)」ネガワットを制御することもできます。

ネガワットは、電力の利用者が節電した電力を発電した電力と同等の価値と見なす考え方です。

つまり、電気の需給が逼迫している時間帯の、電力使用量を抑制した分だけ報酬がもらえます。

「VPP(バーチャルパワープラント)」ネガワットを制御するとどんないいことがあるのでしょう。


VPP(バーチャルパワープラント)がネガワットを制御することで…

経済産業省「バーチャルパワープラント構築実証事業」に参画 | 2016年 | KDDI株式会社

これまでのネガワット取引は、工場など大量に電力を使用する事業者と電力会社間による個別取引に限られていましたが、今後、一般家庭まで取引の対象が拡大する予定です。これにより、一般家庭に設置された蓄電池に蓄えられた電力をアグリゲーターに提供することで、その取引量に応じたインセンティブを一般家庭でも得ることが可能となります。なお、VPPは統合的に制御された電力需給マネジメントのもとでネガワット取引が実施されるため、一般家庭の皆さまが個別に電力の制御を行う必要がありません。

「VPP(バーチャルパワープラント)」が統合的に制御することで、今後は一般家庭まで取引が拡大する可能性があるそうです。

少しの電力をまとめることができる「VPP(バーチャルパワープラント)」だからこそです。

我が家で電力使用量を抑えることで、お金がもらえたら嬉しいですね。


VPP(バーチャルパワープラント)の今後は

再エネ普及後押し!仮想発電所VPP(バーチャルパワープラント)とは? | 土地付き分譲小型風力発電投資- メガ発風力

通常、電力需要が供給を上回った際には、火力発電を稼働させ供給不足分をカバーしていましたが、VVPを利用すると、蓄電池で貯めた再エネの余剰供給にあたる電力を不足分に充てることができます。つまり、燃料費が高い火力発電を抑えることができ、また無駄になっていた再生可能エネルギーによる電力を最大限に活用することで、電力の需給バランスを整えることができるということです。

経産省は2016年から仮想発電設備の事業化に乗り出すために、2015年8月に資源・エネルギー関係概算要求の概要で39.5億円の予算を計上し、約30億を上限に補助金を出します。

関西電力は日立制作所や三菱商事などと協力して2020年にVVPの実用化を目指し、また東京電力と横浜市も協力してVVP構築に動いています。

政府や、大手電力会社が「VPP(バーチャルパワープラント)」の実用化を目指しています。

「VPP(バーチャルパワープラント)」はこれからのエネルギー関係にとって重要なキーワードになると思います。


今回の放送のまとめ

エネルギーの地産地消が可能な「VPP(バーチャルパワープラント)」、実用化が期待されています。


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