日本のごみ問題への取り組みと現状

今月は「日本のゴミ問題」についてご説明します。
はい、よろしくお願いします。
日本のリサイクル率はどのくらいか知っていますか?
んー、ペットボトルは分別していますけど。
割合は、どれくらいですか?

日本はリサイクル率世界トップクラス

PETボトルリサイクル推進協議会は2011年11月22日、年次報告書2011年度版を公開した。それによると2010年度PETボトル回収率は72.1%で、2010年の欧州の回収率48.3%、米国29.1%と比較して、これまで通り高い水準を維持していた。
なんと、日本のリサイクル率は世界トップクラスなのです!
おー!素晴らしいですね。
はい、ゴミ問題に厳しい欧州や米国よりも良い数値です。
誇らしいです!
そうですね。ではリサイクルの方法はどのようなものでしょうか。

ペットボトルのリサイクル方法について

カスケードリサイクル
回収したPETボトルを細かく砕いた再生フレークを原料にして、PETボトルとは異なる用途のいろいろな製品をつくる方法です。製品の種類は年々増えており、より身近なものになっています。
PETボトルを再利用して一定基準を満たした製品には「PETボトルリサイクル推奨マーク」がついているものもあります。
水平リサイクル
回収したPETボトルをケミカルリサイクル(化学的再生法)またはメカニカルリサイクル(物理的再生法)により原料にもどし、再びPETボトルをつくる方法です。
石油からつくられるPET樹脂と同じレベルの高純度原料が得られるので、これまでの方法とまったく品質の変わらない、透明できれいなPETボトルになります。
使用頻度の高いペットボトルは、一度細かく砕いて粒状にしてからいろいろな製品が作られます。
食品トレイや下敷き、ネクタイ、洗剤のボトルなどペットボトル以外のものや、再度ペットボトルに生まれ変わります。
ふむふむ。ペットボトル以外のものにもなっているのですね。
「PETボトルリサイクル推奨マーク」が付いているものもありますので、
いろいろな製品を見てください。

アルミ缶のリサイクル方法について

アルミ缶は「アルミ缶からアルミ缶へ何度でもリサイクルできる」という大きな特長をもっています。アルミ缶の需要が伸び、アルミ缶の回収量が増えほど、再生の効果は大きくなります。
また、再生地金からアルミ缶を製造すると、新地金から製造する時と比べて、97%ものエネルギーが節約できます。
使用済のアルミ缶を新しいアルミ缶に再生することは、資源の有効利用や地球環境保全にとっても大きな意義のあることです。
そしてアルミ缶もリサイクルされます。
アルミ缶はそのままアルミ缶になります。何度でもリサイクルできる特長があります。
ペットボトルと違ってアルミ缶はアルミ缶にリサイクルされると。
リサイクルでアルミ缶を作るのと、新しく作るのでは、
使用されるエネルギーが97%も節約できるのです!
えー!そんなに!アルミ缶のリサイクルは非常に重要ですね。
はい。そうなんです。
日本は、非常に悲しい出来事だった東日本大震災の
震災ゴミを分別して処理したことも評価されているのです。

震災ゴミの分別処理が評価

地震と津波が原因で被災地には2900万トンのがれきやゴミ、いわゆる震災ゴミが発生。これらの処理状況を調査するため、UNEPは専門家8人からなる視察団を被災地に派遣した。8人は大量の魚網がゴミになった大船渡市と宮古市の漁村、岩手県から運ばれた廃材を燃料にしているセメント工場、1日1500トン処理できる日本最大のゴミ焼却場など各地を視察。
その結果、視察団は「膨大な震災ゴミを再利用できるものとできないものとに分別することで、日本はゴミの量そのものを減らすことに成功した」と指摘。震災ゴミのなかから、木材、金属、電子製品、畳、魚網、車両、プラスチックなどを選別し、製紙工場やセメント工場での燃料や建築材料、道路の舗装材料に再利用していることを高く評価し、「その努力や技術を世界は学ぶべきだ」と述べた。
甚大な被害が出た東日本大震災の震災ゴミを
分別して処理したことで量を減らすことができたのですね。
はい、そんな日本ですがゴミ問題は深刻です…。

最終処分場が10年で満杯

家庭から出された分別ゴミは焼却処理されたり埋め立てられたりして処分されます。これ以上再利用できないゴミや、ゴミを燃やした後の灰は最終処分場に送られ、埋め立てられます。
リサイクルが進んだことにより、埋め立てられるゴミは減ってきています。ですが、環境省によるとあと10年ほどで最終処分場は満杯になってしまうそうです。
最終処分場があと10年で満杯になると予想されています。
10年で!
実は、2020年の東京オリンピックでゴミの量が増えることは確実なので、
もっと短い期間で最終処分場が使えなくなってしまう可能性もあると言われています。

【住民反対】最終処分場の建設が困難

焼却等中間処理の残渣や排出されたままの廃棄物を埋め立る最終処分場は廃棄物の増大等により毎年、膨大な容量を必要としますが、地域住民の反対運動等により新規立地は困難な状態になっています。
最終処分場が満杯になるかもということには、建設地の住民の反対運動などがあり、
建設が困難になっていることも原因の一つです。
そうですよね。私も住んでいる地域だと反対してしまうかも…。

【環境問題】最終処分場の建設が困難

処分場設備による適切な処理作業ができないことで、廃棄物の不法投棄なども増えたり、適切でない焼却処分の増加も懸念されるのです。不法投棄された廃棄物に有害物質が含まれている場合、その物質が土壌や地下水などを汚染して、自然環境に悪影響を及ぼすのです。
処分場自体は自然環境に配慮するようになっているのですが、
処分場の周辺には不法投棄が増えることが懸念されています。
そういうこともあり住民の反対運動が起きる場合が多いです。
不法投棄!!許せません。
もちろん。許せませんね。
不法投棄されたものの中に有害物質が含まれている場合もあります。
そのため自然環境に悪影響が出てしまいます。

日本はゴミ排出量世界一

日本がゴミの排出量が世界一だという事。他の国と比べそこまで大きくない島国であるこの日本が、ゴミの量が飛びぬけて一番多いんです。技術力の高い日本の誇れる「モノづくり」がありますが、こういった問題が上がると作りすぎといわれても仕方ないのかもしれません。
実は、日本のゴミ排出量は世界一なんです…。
おぅ…。
それも、飛び抜けて世界一です。
出典
  • https://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id031610.html
  • http://www.petbottle-rec.gr.jp/basic/product.html
  • http://alumi-can-volunteer.com/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E7%BC%B6%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E7%BC%B6%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB/
  • http://www.recordchina.co.jp/b59373-s0-c30.html
  • http://r-uchigo.com/dispose/
  • http://www.cjc.or.jp/school/content03/c03_4/c03_4_2/3_4_2_1.html
  • http://e-491.com/%E6%9C%80%E8%BF%91%E3%81%AE%E6%8A%95%E7%A8%BF/%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%87%A6%E5%88%86%E5%A0%B4%E3%81%A8%E7%92%B0%E5%A2%83%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E7%9F%A5%E3%82%8D%E3%81%86/
  • http://www.gus2013.org/gomi/
では、ゴミ排出量世界一の日本はどのような問題が起きているのでしょうか。