2017年8月25日 第47回放送 「現代産業に不可欠なレアアース」を分かり易く解説!

検索キーワードは「現代産業に不可欠なレアアース」

今回取り上げるニュースはこれ

レアアース価格が反発、当局の生産管理や違法採掘取り締まりが奏功―中国 – エキサイトニュース

中国証券報(電子版)は27日、低迷していたレアアース価格が反発に転じていると報じた。2016年に始まった当局主導の生産量割り当てや買い取り、違法採掘の取り締まり強化が奏功しているという。

中国工業和信息化部(工業・情報化省)は13日、2017年のレアアース生産量を10万トン前後に設定すると発表した。中国証券報によると、興業証券のアナリストである任志強(レン・ジーチアン)氏は、生産を大手6社にのみ割り当てた省もあると指摘。「国による管理は厳格になっている」と説明した。

中国の「レアアース」の価格が高騰しているそうです。

最近ニュースになっている「レアアース」についてご説明します。


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レアアースとは?

レアアースって何?|エンジャパンの転職大辞典|エン転職

レアアースとは、レアメタルのうちスカンジウム、イットリウムの2元素に15元素を加えた計17元素のことで、希土類とも呼ばれます。先端技術製品の製造に欠かすことができない金属で、「産業のビタミン」とも呼ばれます。

「レアアース」とは、金属のことです。でも、ただの金属ではなく、レアなので、珍しい金属、つまり稀少な元素です。


レアアースの生産量は?

レアアース | リサーチ | 大和総研グループ | 小黒 由貴子

レアアースの埋蔵量でみると中国は世界の3割程度だが、生産量は世界の約9割を占めている。主な理由は、中国が非常に安価に提供する戦略をとったため、他国では採算がとれなくなり生産を止めてしまったからである。

「レアアース」の生産量は中国が世界の約9割を占めています。

これは埋蔵量が一番多いわけではなく、安価な価格で他国が撤退せざるおえなくなったためです。


レアアースの使用用途は?

ハイブリッド自動車、電気自動車とレアアース(希土類元素)問題 | 株式会社コーディア株式会社コーディア

HV/PHVやBEVなど、電動化自動車である次世代車にとってレアアースは不可欠な材料となっています。高性能モータや発電機の磁石には、永久磁石としては最強力とされるネオジム磁石を使用し、その高い磁束密度と強い磁力を生かして、モータ/発電機の高出力化と軽量、コンパクト化を計っています。なお、ネオジム磁石というのは1982年に日本人が発明したネオジム、鉄、ホウ素を主成分とする磁石です。

「レアアース」の使用用途は、環境問題で注目されている電気自動車や、デジカメや液晶テレビにも使われています。

これらの生産には不可欠です。


レアアースは、現代の産業を支える重要な元素

レアメタルの基礎知識 | NIMS レアメタル・レアアース特集

強力な永久磁石に欠かせない「ネオジム」や「ジスプロシウム」、強力な固体レーザーやカラーテレビの蛍光体に使用される「イットリウム」など、これらのレアアースもまた、現代の産業を支える重要な元素で、日本は世界需要の約半分を占めると言われています。

「レアアース」は現代産業に不可欠です。

日本の産業発展のためにも「レアアース」が必要になります。


日本のレアアース輸入量は?

ポストさんてん日記 レアアース問題の現状と歴史的経緯

日本のレアアースの輸入量の経緯
ピーク時には毎年3万トンを超える量を輸入し、91%が中国から。

日本は「レアアース」の輸入大国です。そして実にその9割が中国からの輸入です。

最初のニュースでもあったように、中国の「レアアース」価格が高騰しています。さらに、最近の日本と中国の関係も心配です。


中国以外のレアアース供給元を。

レアアース | 双日株式会社

中国以外の代替ソースを開拓し、その安定供給を図るべく、世界各地でのレアアース資源の確保に取り組んでいます。「生産量」という意味では極端な中国一国集中の現状にありますが、資源の「埋蔵量」という意味では、レアアース鉱石は中国以外にもNIS諸国、米国、オーストラリアなど世界の各地に広く埋蔵しており、これらの資源の開発と有効活用に向け、商社機能への期待が高まっています。

日本は、「レアアース」の安定供給を目指し、中国以外の輸入先を模索しています。


日本でレアメタル発見!

日本近海に膨大な量のレアメタル発見 海洋開発で世界の繁栄をリードせよ | ザ・リバティweb

海洋研究開発機構がこのほど、小笠原諸島・南鳥島の沖合、5500メートルの海底で、コバルトなどを含んだ岩石が広い範囲に存在していると確認し、岩石の採取にも成功したと発表した。

小笠原諸島から沖縄県にかけての日本の近海には、白金やニッケル、コバルトなどのレアメタルと呼ばれる希少な金属を含んだ岩石、「コバルト・リッチ・クラスト」が広がっていると、2009年より相次いで確認されていた。これらのレアメタルは、最先端の工業製品の製造に欠かせない金属だ。

これまでは、深さ3500メートルの海底までの分布が確認されていたが、今回の調査では、5500メートルの海底にも、コバルト・リッチ・クラストが存在していることが分かった。またこれまでの研究から、深い場所から採取される岩石ほど、含まれるレアメタルの密度が高くなることが分かっている。これにより、日本近海で推定される資源量が大幅に増える見込みだという。

レアメタルが日本近海で発見されました!日本にとっては嬉しいニュースです。

しかし、今回の「レアアース」とレアメタル。何が違うのでしょう。


レアアースとレアメタルの違いは?

レアメタルとレアアースの違い|レアメタル・レアアース基礎知識

「レアメタル」(rare metal)は、定義が厳密に決まっていませんが、希少性の高い金属類のことで、1980年代に通商産業省(現在の経済産業省)が47種の元素をレアメタルとして指定したのが、ひとつの目安になります。この47種に加え、現在ではイリジウム、ロジウムなどもレアメタルと考えられています。

「レアアース」(rare earth)は、「希土類元素」(きどるいげんそ)と訳されますが、1974年に、フィンランドの科学者が当時未知だった酸化物をこう名付けたのです。したがって化学の用語です。17種の元素であり、これはすべて通商産業省が指定した47種の元素の中に含まれています。つまり、レアアースは、レアメタルの一部なのです。

「レアアース」は、レアメタルの一部です。

日本近海で発見されたレアメタルのおかげで、「レアアース」を輸入に頼らなくても良くなるといいですね。


今回の放送のまとめ

現代産業に不可欠な「レアアース」。生産方法・使い方をしっかり考えないといけません。


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