2017年7月14日 第41回放送 「環境アセスメントで環境について考えた開発を」を分かり易く解説!

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今回取り上げるニュースはこれ

環境アセスメントのコミュニケーション事例集 環境省が公表 | ニュース | 環境ビジネスオンライン

環境省は7月3日、環境アセスメント(環境影響評価)における事業者と、幅広い人々とのコミュニケーションがより有意義になることを目的として、「環境アセスメントのためのよりよいコミュニケーション優良事例集」を公表した。

同事例集では、最初に環境アセスメントにおけるコミュニケーションの意義・重要性の解説や、各段階における目的を踏まえたコミュニケーションの方法をフローチャートで掲載。

続いて、「周知」「環境影響評価図書」「説明会」の段階における課題と、それを解決するためのヒントとなる優良事例を紹介している。

優良事例では、創意工夫の背景・内容・効果等をわかりやすく記載。また、類似する制度等における事例も掲載し、幅広い視点からコミュニケーションのかたちを紹介している。

環境アセスメントで実施されている、環境影響評価図書の公表や説明会等については、「開催の周知が不十分」、「環境影響評価図書や説明資料がわかりやすく作られていない」、「説明会において十分な質疑応答時間が確保されていない」などの課題が指摘されていた。

環境省では、今後、地方公共団体への配布や研修等の場を活用し、この事例集の周知を図る。

また事業者だけでなく、地域の住民やNGO・NPO、コミュニケーションを支援する地方公共団体の担当者にも参考としてほしいと呼びかけている。

先日、環境省が「環境アセスメント」に関わる事業者や様々な人々とのコミュニケーションのために、事例集を公表しました。

国が「環境アセスメント」に力を入れだしたことがわかると思います。

今回は、「環境アセスメント」について説明します。


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アセスメントとは

アセスメントとは | アセスメントの意味

アセスメントとは、ものごとを客観的に評価、査定する、といった意味で用いられます。もとは英語で、は主に「課税」「課税額」「割当金」といった意味で使われる言葉です。企業では、アセスメント・テスト(=適性試験)、ヒューマンアセスメント(=人材評価)などというように使われています。

そもそもアセスメントとは、物事の評価や査定という意味です。看護や教育などではよく使われているみたいです。

「環境アセスメント」も評価、査定という意味合いがありそうです。


環境アセスメントとは

環境省_環境アセスメント(環境影響評価)とは[アセス支援ネット]

環境アセスメント(環境影響評価)とは

 緑豊かな自然、きれいな空気や水、静けさといった豊かな環境を将来に引き継いでいくことは、私たちに課せられた重要な義務です。そのためには、いろいろな開発事業を行うときに、環境の保全について配慮することが必要です。 開発と環境保全、この両者を、ともにうまく実現させていくために生まれたのが環境アセスメントです。

「環境アセスメント」もともとある豊かな自然などの環境を、後世に残していくために作られました。


環境アセスメントの目的

環境アセスメント法の目的など

環境影響評価(環境アセスメント)とは、事業を実施するにあたって環境にどのような影響を及ぼすかについて自ら調査、予測、評価を行い、その結果を公表して国民、地方公共団体から意見を聴き、環境保全の観点から総合的かつ計画的により望ましい事業計画を作り上げていこうとする制度です。

 環境アセスメントの手続きを定め、環境アセスメントの結果を事業内容に反映させることにより、事業が環境の保全に十分に配慮して行われるようにすることを目的としています。

つまり「環境アセスメント」は事業開始前に環境に対する影響を調査、予想し評価を行い、開発と環境の両者に望ましい計画にするための制度になります。

では、実際にどのようなことに「環境アセスメント」が適用されるのか、事例を見てみましょう。


【変更例】環境アセスメント事例

事業中止事例 – 山口県下関市 安岡沖洋上風力反対の会

環境省の意見書では、騒音・風車の影・動植物・景観の4点に関して強い懸念を表明している。それぞれに対する環境保全措置として、風車の配置の変更や設置の取りやめを求める厳しい意見を盛り込んだ。低騒音型の風力発電設備を採用するほか、稼働時間の調整を検討することも対策の中に加えるなど、事業計画の抜本的な変更を要求する内容になっている。

 景観の点では、国と県が進めている「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を世界文化遺産に登録する取り組みにも影響を与える可能性がある。この文化遺産の構成資産の1つが宇久島に隣接する小値賀島に存在するためだ。

 経済産業大臣は環境省などの意見をふまえて、事業者のグリーンパワーと日本風力開発に対して計画の変更を勧告する見通しである。2社の事業者は十分な対策を盛り込んだ「環境影響評価書」を策定して最終段階の手続きに入る必要があるが、当初の計画どおりに50基の大型風車を設置することは難しい状況だ。

こちらは変更を求めた例です。

風車は騒音や景観、周りの生態系への影響を及ぼします。風車の建設時に「環境アセスメント」で調査した結果、当初通りの数の風車を設置することが難しくなりました。


【中止例】環境アセスメント事例

地下足袋山中考 NO13

尾瀬原ダム計画は極めて大規模なダム計画であり、ダム建設によって様々な問題が表面化することとなった。このため各方面より反対意見が持ち上がるが、その主要なものとしてダム建設による尾瀬ヶ原消滅という環境問題と、只見川の水利権問題の二つがある。

尾瀬沼・尾瀬ヶ原は日本でも有数の湿地帯であり、本来寒帯・亜寒帯にしか自生しない高山植物や独自の生態系を有し、生物学的に貴重であった。

次は、中止になった事例です。

こちらはダム建設時の「環境アセスメント」です。 ダム建設により、湿地帯が消滅してしまうという環境問題で中止になりました。

「環境アセスメント」で環境は守られています。しかし、「環境アセスメント」にも問題がありました。


【実施の遅さ】環境アセスメント法の課題

環境アセス法の課題(青山貞一)

アセスの実施時期の遅さにある。従来、アセスが計画だけでなく設計の変更さえ困難な時期に適用されてきた。

まずは、「環境アセスメント」実施の遅さです。

計画変更が難しい時期に「環境アセスメント」の調査が行われることもあります。


【情報公開が不十分】環境アセスメント法の課題

7.日本の環境配慮の問題点

 環境配慮手続きにおいての情報公開も不十分です。一番問題となるのが、無償資金協力における外務省・大蔵省協議、有償資金協力における四省庁(外務省・大蔵省・通産省・経済企画庁)協議の内容です。これらの協議で環境配慮のことを含め、プロジェクトの是非を総合的に判断し、プロジェクトの実施が決められるにもかかわらず、その内容はまったく明らかになっていません(情報公開の項参照)。これでは、本当に環境面において協議されたのか、まったく分かりません。

さらに、「環境アセスメント」の情報公開が不十分だと問題になっています。


【住民意見の反映】環境アセスメント法の課題

環境アセスメント(かんきょうあせすめんと)とは – コトバンク

住民や専門家・関係自治体の意見を広く聴く機会が何度も用意されるが、それでも実際には住民の意見反映の機会は足りないという意見もある。

広く意見を求めている「環境アセスメント」ですが、住民の意見は反映されづらいという意見もあるそうです。

様々な問題がある「環境アセスメント」ですが、環境のために人類ができることをしっかりして、豊かな環境を将来まで引き継いでいきましょう。


今回の放送のまとめ

「環境アセスメント」で環境保護のことを考えた開発を。


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