2016年12月2日 第9回放送 「電気の自給自足住宅 ZEH」を分かり易く解説!

ミタデンの「なるほど!そうだったのか!」

検索キーワードは「電気の自給自足住宅 ZEH」

今回取り上げるニュースはこれ

住宅の消費エネルギー 「正味ゼロ」 ZEH普及が温暖化対策のカギ – 産経ニュース

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日本は、2030年度に温室効果ガスの排出量を2013年度比で26%削減する目標を地球温暖化対策計画の中で掲げている。国際的な気候変動対策の枠組みである「パリ協定」に対応する地球温暖化対策として、一般家庭のエネルギー消費を対象とした家庭部門での取り組みがカギとなるのは言うまでもない。核家族化の進行等で世帯数の増加傾向は続いており、節約意識にとどまらない抜本的な解決策が求められている中で、従来よりもより快適な心地よい暮らしを実現しつつ高い省エネ・省CO2効果を発揮する対策の切り札として注目を集めているのがZEH(ゼッチ)だ。環境先進技術に磨きをかける住宅業界は、新築住宅を中心にZEHの普及に本格的に乗り出している。

今回は、「ZEH」についてです。

マイホームを作ろうと考えている人は聞いたことがあると思います。

これからの環境問題などで一層注目を集めるであろう「ZEH」についてご説明します。


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ZEHとは?

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について|省エネルギーについて|資源エネルギー庁

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ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、住宅の高断熱化と高効率設備により、快適な室内環境と大幅な省エネルギーを同時に実現した上で、太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量が概ねゼロとする住宅です。

「ZEH」は、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、住宅で発電をして、消費するエネルギー量をゼロ以下にする住宅のことです。

これ割とすごいことなんです。そのため、「ZEH」に該当するためには、ある一定の条件を満たす必要があります。


ZEHの要件について

ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)について 2.ZEHの要件 | YKK AP株式会社

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ZEHの要件: 以下①~④の全てに適合した住宅
① 強化外皮基準(例:東京6地域 UA値≦0.6[W/㎡k])
② 基準一次エネルギー消費量を20%以上削減(H25基準より20%以上)
③ 再生可能エネルギー導入(例:太陽光発電)
④ ①~③により基準一次エネルギー消費量から100%削減

このように省エネの住宅が国が定める「ZEH」ということになります。

言葉が難しいので、簡単に言うと、
・強化外皮基準→「高断熱・高気密」
・基準一次エネルギー消費量を20%以上削減→「省エネ設備」の導入
・再生可能エネルギー導入→太陽光発電設備などの「創エネルギー設備」の導入
という事になります。

これらのキーワード「高断熱・高気密」「省エネ設備」「創エネルギー設備」について詳しくご説明します。


高断熱・高気密

高断熱・高気密住宅で省エネ | 省エネライフ | 省エネライフ・エネルギーソリューション | 東北電力

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高断熱・高気密住宅ってなに?
家全体を断熱性能の高い断熱材や窓サッシで包み込み、気密化によって建物の隙間を少なくした住宅です。 快適な室内環境を保ちながら、暖冷房にかかるエネルギーも軽減できる高断熱・高気密住宅は、寒暖の差が激しい東北・新潟で快適生活を実現するために欠かせません。

まずは、「高断熱・高気密」についてです。

外の寒さ、暑さを家の中に入れないようにして、暖冷房のエネルギーを軽減できます。


省エネ設備

省エネ設備を賢く選ぶ|OZONE家づくりサイト-そろそろ住まい

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家づくりは、省エネな設備について考えるいい機会です。省エネタイプの設備を選ぶとCO2排出量を削減でき、地球環境の保護にも貢献できますし、機器の値段が少々高くても光熱費が抑えられるので、長い目で見るとおトクです。

照明機器
家庭用エネルギー消費の約4割を占める動力の中でも、家づくりの計画に欠かせない照明器具。照明器具の消費電力量は、総家庭用電力消費量の約16%を占めています。

給湯設備
日本の住宅で多くのエネルギーを使っているのは「給湯」です。給湯で省エネルギーを進めるためには、機器選びは大切なポイントです。そこで、国などから補助金が交付される機器を紹介しましょう。

冷暖房設備
家庭用のエネルギー消費で給湯に次いで多いのが暖房。暖め過ぎず、人が快適だと感じる環境をつくり出すことも、暖房の省エネルギーにつながります。快適性も考慮しつつ、省エネ性の高い機器を選ぶようにしましょう。
・「エアコン」(冷暖房)
トップランナーの機種を選ぶことで省エネになります。また、エアコンは部屋のどの位置につけるかによっても省エネ性が変わるので、効率よく部屋が冷える(暖まる)場所へ取り付けることが大切です。

次は、「省エネ設備」です。

外気を遮断しても、室内設備のエネルギー消費効率が悪いと意味がありません。

消費電力量が多い、照明や給湯、冷暖房設備などを、省エネ設備に変えることで消費エネルギーを軽減できます。

これらの省エネ設備の働きを見えるようにするシステムもあります。


HEMSとは

HEMSとは?HEMSの仕組みやメリット、補助金を解説|エネチェンジ

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HEMSとは通常ヘムスと発音し、「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略になります。
政府は2030年までに全ての住まいにこのHEMSを設置することを目指し、補助金などの施策を行っています。HEMSはこれからの住宅の標準装備となっていくのです。

「省エネ設備」のエネルギー使用量が見えるようにするのが、HEMSです。

HEMSを導入することで、設備の動きを管理することができ、使用量が見えることで省エネへの意識が高まります。


創エネルギー設備

創エネ設備 -スマートシステム- |石川県・富山県の一戸建て・注文住宅ならニューハウス工業

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太陽光発電システム
太陽電池を用いて太陽のエネルギーを直接家庭で使える電気に変換するクリーンな発電システム。CO2削減や光熱費の大幅な削減が期待できます。また余った電気は電力会社に買い取ってもらえるので、とってもお得です。

燃料電池 エネファーム
ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、このとき発生する熱でお湯もつくります。エネファームでつくった電気で、一般的なご家庭で使う電気の約7割(※)をまかなえ、いままでどおりに電気とお湯を使いながらCO2排出量を年間約43%(※)も削減できます。

ガス発電 エコウィル
クリーンなガスで発電し、その時でる熱でお湯も沸かせて暖房もできるシステムです。1kWの発電をするときに、同時に2.5kWの熱ができ、その熱を床暖房用温水にも利用可能。これでランニングコストが気になる温水暖房システムも気軽に実現できます。また、エコウィルによる発電でご家庭の年間購入電力の3~4割(※)を削減できます。

最後に、「創エネルギー設備」です。

エネルギーを作るのは、太陽光発電だけではなく、いろいろな方法で発電できます。

以上の機能を備えた住宅が、「ZEH」になります。

しかし、住宅の高断熱や省エネ設備、高効率設備、創エネルギー設備などいろいろ設備が多くなり、住宅自体の価格が上がってしまいそうですが、「ZEH」には補助金があります。


ZEH補助金で普及を促進

平成28年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業(ZEH) | SII 一般社団法人 環境共創イニシアチブ Sustainable open Innovation Initiative

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①補助対象住宅
・交付要件を満たす住宅
 一戸あたり 定額 125万円(地域区分・建物規模によらず全国一律)
・交付要件を満たし、寒冷地特別外皮強化仕様(1,2地域において外皮平均熱貫流率(UA値)0.25以下)の住宅
 一戸あたり 定額 150万円
(Nearly ZEHとして、設計一次エネルギー消費量が、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上削減されている住宅の場合は、定額 125万円)
②蓄電システム
 補助対象として採択されるZEHに蓄電システム※1 を導入する場合には、補助金額を以下のとおり加算します。
 蓄電システムの補助額 : 蓄電容量※2 1kWh当たり5万円
 蓄電システムの補助額上限 : 補助対象経費※3 の1/3または50万円のいずれか低い金額

住宅建築に対する補助金と蓄電システムに対する補助金もあります。

このように、国が「ZEH」の普及を促進してくれています。


今後のZEHはどうなる?

2020年に義務化される 未来基準・省エネの家 | ハウスメーカー クレバリーホーム – cleverlyhome –

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日本における住宅の省エネ基準は、1980年に初めて設けられて以来、1992年、1999年に強化されてきました。特に1999年の改正は全面的な見直しをともなうもので「次世代省エネルギー基準」と呼ばれてきました。そして、東日本大震災後、新たな基準として2013年に導入されたのが「改正省エネルギー基準」です。これまでの基準は義務ではなく一つの目安でしたが、改正された省エネ基準は、2020年に全ての新築住宅を対象に義務化が予定されています。

CO2の排出量の削減などの、環境問題のために「ZEH」の普及を推し進めています。

「ZEH」は、省エネルギー化を実現できる住宅なのです。


今回の放送のまとめ

「ZEH」はエネルギーを上手に使う未来の標準規格。今後の動向に注目です。


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