2017年1月6日 第14回放送 「夢のシェールガス革命」を分かり易く解説!

ミタデンの「なるほど!そうだったのか!」

検索キーワードは「夢のシェールガス革命」

今回取り上げるニュースはこれ

米国のシェールガス輸出積み荷数、11月は過去最多の見込み-チャート

シェールブームを背景に、米国が輸出する天然ガスの積み荷数が11月に過去最多に達する見通しだ。米シェニエール・エナジーのサビーンパス輸出ターミナル(ルイジアナ州)からは今月、液化天然ガス(LNG)タンカー9隻が既に出港、または出港予定で、今年輸出が始まって以降で最多となっている。米国は来年、天然ガスの純輸出国となる見通しで、ガス供給が不足していた10年前とは著しい変化だ。

「シェールガス」という響きに聞き覚えがある方は多いと思います。

新しい天然ガスエネルギーとして注目を集めている「シェールガス」

新年最初のミタデンの「なるほど!そうだったのか!」は「シェールガス」についてです。


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シェールガスとは

シェールガスとは何か?超がつくほどわかりやすく解説 – 【とはサーチ】

頁岩(けつがん)と呼ばれる堆積岩の層から採取される天然ガスのことです。

頁岩は非常に粒子が細かく液体や気体を通すスキマがほとんどない事から、そこから資源を回収するには高度な採掘技術が必要とされています。

在来型の天然ガスが砂岩に貯留しているのに対して泥岩に貯留することからメタンハイドレートなどと共に”非在来型の天然ガス”と呼ばれています

頁岩という聞きなれない言葉が出てきましたが、これは泥の岩が固まったもので、頁岩の割れ目に溜まっているものが「シェールガス」になります。

この頁岩が英語で「shale : シェール」で、そこから採掘できるがガスが「シェールガス」です。


天然ガスとの違いは?

シェールガスと天然ガスの違いを知る│学べる「シェールガス」

一般的にはシェールガスと天然ガスという表現で区別されていますが、これでは混乱や誤解を生む場合があります。

そこで、より厳密に分類するとシェールガスは非在来型天然ガスということになり、一般的に使われる天然ガスは在来型天然ガスと区別することができます。

つまり、シェールガスである非在来型天然ガスも従来の在来型天然ガスも、地下から掘削する天然資源ですから天然ガスであることは同じです。

「シェールガス」と天然ガスの成分は同じです。シェールガスは2000〜3000メートルの海底に埋蔵されています。 さらにシェール層は硬く掘り出すことが困難です。

しかし、技術の進歩によって「シェールガス」を商業的に採掘することができるようになりました。


シェールガス革命

第1節米国の「シェール革命」による変化 │ 資源エネルギー庁

米国において、従来は経済的に掘削が困難と考えられていた地下2,000メートルより深くに位置するシェール層の開発が2006年以降進められ、シェールガスの生産が本格化していくことに伴い、米国の天然ガス輸入量は減少し、国内価格も低下していきました。これが、いわゆる「シェール革命」であり、エネルギー分野における21世紀最大の変革であるとともに、世界のエネルギー事情や関連する政治状況にまで大きなインパクトを及ぼしています。

将来的に枯渇し輸入に頼ると言われていたアメリカの天然ガス生産量が世界一になり、さらに今は輸出をするくらい余裕があります。

世界の「シェールガス」の全てを回収できれば、世界の200年〜250年分以上と言われています。

夢のような話ですね。しかし、「シェールガス」にも問題はあります。


シェールガスの採算性

シェールガスが米国エネルギー事情を一変

2000 年代に入って順調に生産を拡大させてきたシェールガスだが、このところ変化が見られる。

天然ガス価格が低迷して、事業採算性が悪化しているのである。ついに破綻したシェールガス開発業者も出た。

生産量が増えて天然ガスの価格が下落しました。すると、採掘にコストがかかる「シェールガス」の採算性を取るのが難しくなりました。


シェールガスの温室効果ガス問題

【アメリカ】環境保護庁、シェールガス・シェールオイルのメタンガス規制発表 | Sustainable Japan

温室効果ガスの中でもメタンガスが与える影響は悪く、地球温暖化への影響は二酸化炭素の25倍と言われている。メタンガスは米国で発生する温室効果ガスの中で二酸化炭素に次ぎ二番目に多く、そのうち3分の1はオイルや天然ガス生産から発生している。とりわけシェールガスやシェールオイルなど新分野での資源採掘時に副次的に発生するメタンガスは、既存の規制で対応できておらず、メタンガス大量発生の温床となっていた。

当初は環境にもいいと言われていた「シェールガス」ですが、地球温暖化に良くないということがわかりました。

「シェールガス」はようやく採掘できた資源なので、どうにか有効活用できればいいのですが。


今回の放送のまとめ

「シェールガス」を取り巻くエネルギー事情には今後も注目して行く必要がありそうです。


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